シルバーセカンド開発日誌
 ここはゲーム開発者SmokingWOLF(スモーキングウルフ)の開発日誌です。
 【現在の目標】→ ウディタ3.5のバグを落ち着かせる! & 『片道勇者2』の開発!
 ※以前のブログが使えなくなったので、ただいまこの開発日誌に移転中です。
2009年12月

2009-12-30 (水)   11周年ありがとうございます
気付いたら一週間以上もワープしてたウルフです、なんてこった!
何はともあれ、無事11周年を迎えることができました。
そして、これが今年最後の更新です。



お絵かき掲示板に記念イラストをよせてくださった皆さま、
そしてコメントを寄せてくださった皆さま、普段サイトに立ち寄ってくださる皆さま、
いつも本当にありがとうございます!

まだまだ若輩の身ですが、全力で頑張り続けることだけは変わりません。
今後とも暖かく見守っていただけますと幸いです。

受験生の皆さんはこれからが正念場ですよ!
頭が疲れにくくなるDHAのサプリメントはおすすめです。私も常用。



さて、11周年といっても、やっぱり開発の日々です。
今週は公安委員会のイベント制作をしていました。
第一の事件を作成中です。

【今回、作業していて思ったこと】
公安委員会編も、ボチボチと実シナリオ書く作業に入りました。
とりあえず作業順としては、

1.事件の探索・推理パートだけ全部がーっとやっちゃう。
2.その状態でテスト。
3.キャラクター別のイベントをそこに足すように作る

という流れで、3~4事件分作ろうと思っています。
一個作れたら、ゲームの方針も決まるので、迷うことなく
ザーッと作れるようになると思います。
最初はどんなゲーム方式にするか、というところから始めなければならないので
試行錯誤の必要があってなかなか難しいんですよね。

あと、調査の方法や推理の方法は、結局のところ
シル学の基本ゲームシステムに沿った形にせざるを得ないので
オーダーメイドで考えていこうと思い直しました。
もちろん他のゲームのいいところは、いいところで参考にしつつ!
普通の探偵モノに当てはめる形にしても、行動回数が
非常に限定されるシステムにならざるを得ないので、
「探偵ゲームとしてはややシンプルめに、うまいことリソース(お金や
 一定以上のパラメータとかWILLとか)を投入することで楽できる」
ような、そんな感じに仕上げようかなと思います。
最速クリアもよし、満点クリアもよし、って感じで。

ついでに今いる公安委員会のパートナー(※一人だけ連れていける)に
応じて、色々反応を返すような感じにするとキャラ好きの人も楽しめるかな?
なんて具合に、色々考えています。いやまあ、自分も楽しめそうだからなんですけど。

制御できないくらい複雑に作って、開発者もプレイヤーさんも
エラい目に遭うのは困りますが、ある程度考えてやれる部分も欲しいのが、
ゲーム作りで悩ましいところです。この機会に、うまいこと両者の
バランスを取れる具合に作っていく練習をしていきたいと思います。



以下は気になった拍手コメントについて。
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 2009-12-30 (水) web拍手 by FC2 カテゴリ: シル学




2009-12-22 (火)   考え中、考え中
11周年まであと二日!
ここまでやってこられたのも皆さんのおかげです。

シルフェイド学院物語は、ただいま
「公安委員会」編のイベントを作っています。
シルフェイド島で起こる事件を解決し、
「災い」に繋がる手がかりを追うシナリオです。
こういった探偵ゲーム的なものは初めて挑戦するシナリオなので、
けっこう頭を働かせねばならないと思います。


11周年記念絵の下書き。
半年に一回くらいはお絵かきしないと完全に忘れてしまいますから。


【今回、作業していて思ったこと】
公安編のイベントは、よくある探偵系のゲームを参考に作ろうと
考えていたのですが、私がやったことのある探偵ゲームって、ほとんどが
フラグ立てて証拠集めて、推理パートに入って、
推理に成功しないと進めないという
一本道ゲームばっかりだったんですよ。

当然、一本道でも面白くすることはできます、『逆転裁判』とか!
というか『逆転裁判』シリーズは探偵ゲームに入れていいのかな?

一方、シルフェイド学院物語では、事件が進展しなくても
日付がどんどん進んでしまうので、「事件解決に失敗する」という要素が
出てきてしまいます。その辺りもうまいことまとめて、
一本の筋が通ったお話にするのがなかなか難しいのです。

あまり、こういった構想だけの部分でゆっくりしたくないんですが、
大雑把な筋を外すとエラいことになるのがゲーム開発の世界ですし、
もう少しだけ考えてみようと思っています。

ただ、実を言うと、最近はどんなにコンセプトが駄目でも
細部がしっかりしていれば面白くできるのでは?
という気もしつつあります。
もちろん、バトルシステムなんかは、一部分おかしいだけで
完全に駄目になってしまうため、
精密機械のような緻密な構築が必要ですが、
物語に関しては、大局的にはたいした面白い要素がなくても、
細部が面白ければ名作になるんじゃないかなあ、
って思うところもあるんですよ。
結局は、その「細部」が集まって物語ができてるわけですから、
1シーン1シーンを大切にする方が先かな、なんて。

そういう意味では、すごくありきたりな事件を、
しっかり心を込めて描くというやり方でも、面白くできるかもしれません。
プレイヤーさんも、なじみのあるものに対して
あれこれ考えるほうがやりやすいでしょうしね。

結果として、事件はシンプル・解く方法は色々、
やり込み&挑戦要素も有り、の方が面白いのかな。
とか、色々あっちいったりこっち来たりで脳がカオスになってます!
夢は広がりますが最後は一つの現物に収束させねばなりません、大変だ!

新しいことへの挑戦は、いつも興奮と試行錯誤に満ちあふれています。
長いことゲーム作りをやっていますが、いつまで経っても飽きないのは
そこに無限のテーマがあるからじゃないかなと思います。




以下は気になった拍手への返信です。
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 2009-12-22 (火) web拍手 by FC2 カテゴリ: シル学




2009-12-14 (月)   公安委員会編開始
ちょっと今回はネガティブっぽい内容込みです、まあたまには!
「こういう苦労もあるから、もし自分が同じことを感じたら、
それはきっとみんなが乗り越えなきゃいけない道だよ、頑張ってね」
ってことだけ把握しておいてください! なるべく明るく書きます。

ということで、公安委員会編のイベント・グラフィック制作に入りました!


※ジョーク映像。ナダは武術運動部の攻略可能キャラです。

今は、公安委員会編で使う顔グラフィックを作っている最中なんですが、
なんだかイマイチ納得がいく顔グラフィックが描けなくて
一時モチベーションがドヨーンとしてしまったりしてました。
顔グラフィックはとりあえず70点でいいよ!と常々思っていたのですが、
最近になって、目標とするレベルが無意識に上がっているのかもしれません。
まだまだ上を目指す気持ちが、
自然に自分の中にあると思うとワクワクします!

あと、冬になって寒くなったせいか、妙に焦る気持ちがあります。
先日も、やりすぎて右手から脇の下あたりがビキビキいってて
アヒャー!ってなってました。これが神経痛?というか今も続行中です!
皆さんも、ご無理はなさらぬよう。

手が壊れてる機会に、色々ネタ出し作業しようかなと思ってます。
もっと己を故障させない運用方法を身につけたいですね!
寒くなると血行が悪くなるから、こういった故障も起きがちなのかも。
もうちょっと運動の頻度を増やそうと思います。

ひとまず、短期目標としては
「1月末までに公安委員会編完了させること!」
で、頑張りたいと思います。
ん?そういや武術運動部のテストプレイ、
よく考えたらまだ完了させてない!
おわわわわ。まあボチボチやります!

【今回、作業していて思ったこと】
顔グラフィック作成中はイベント的には何も進まないので、
いまいち進捗していない印象を覚えてしまうのか、余計に
モチベーションの維持がキツくなっているのかもしれません。
(単に、冬になって冬眠モードに入ってるだけかもしれませんが)

冬は、別に何もしなくても、微妙に精神的に鬱屈しやすい季節です。
論文を書いてたときも、受験シーズンのときも寒い季節で
非常に苦しかった気がするのですが、
それは「冬だったから」というのも一因になっていたと思います。
この季節を乗り越えるには、強い精神力が必要になりそうです。

これを読んで下さっているあなたも、共に頑張りましょう。



以下は気になった拍手返信です。
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 2009-12-14 (月) web拍手 by FC2 カテゴリ: シル学




2009-12-07 (月)   ウディタVer1.15公開!
ということでWOLF RPGエディターVer1.15を公開しました!

【目玉の新機能】
今回の新機能の目玉は、「コモンイベントウィンドウの使いやすさ向上」
と、「マニアックな計算機能」です。

コモンイベントウィンドウの使いやすさ向上の方では、
「検索機能」と「コモンセルフ変数に命名する機能」などが搭載!
まず「検索機能」は「あの変数ってどこで使ったっけ?」とか、
「なんでこの変数の数字が勝手に変わっちゃうんだ?バグだ!」
と思ったときの原因究明が通常の100倍くらい速くなる優れもの!
「コモンセルフに命名できる機能」も、事実上、一つのコモンイベントで
95個もの数値変数を、通常変数並みの分かりやすさで使えるわけで、
後々、作った部分を確認する際の可読性は通常の何倍にも上がります。
他にも、ウィンドウサイズ変えられるようになったとか
コモンイベント名を色分けしやすくなったとか色々あります。

そしてもう一点、「マニアックな計算機能」は、
「XベクトルとYベクトルから傾きを算出する(arctan)」とか
「sin値やcos値を算出する」といったものです。
これがあれば、ウディタの基本機能だけでモノリスフィアが作れます。
移動方向を360度細かく分けた戦車ゲームやラジコンゲームなどもラクラク!
……とか言っても何が凄いのか分からないかもしれませんが、
欲しかった人にはヨダレが出そうな機能なんです!

今回は、私がシル学作ってる最中に、より利便性を上げたいと思った部分を
集中して強化してあります。今後も、自分が必要とした機能を
中心に搭載していく方針は変わりません。

【その他の修正】
・基本システムのキー連打速度を調整できるようにしておきました。
 2009-12-07 (月) web拍手 by FC2 カテゴリ: ウディタ




2009-12-02 (水)   ワクワクさせること
ゲーム全編に渡って「まだ起きていないことに対してワクワクさせる」
ことができたら、もうそれだけで
名作のような気がしているウルフです。

ただ、ワクワクさせる構成ってなかなか難しい!
慣れたら実は簡単なのかもしれないんですが、実際に作る側に立つと、
これまたやりにくいんですよ。幻想譚ではその辺りも
そこそこまともに考えようとしていたのですが、
モノリスフィアだと、全然それを意識できてなかったですしね。
シルフェイド学院物語では、
その辺りも少し意識して作っていきたいなと思います。

とりあえず、今週の作業は、「初期住居に応じたイベント」のうち、
「ユーミス雑貨店で起きるイベント」を一通り
作ってみたところまでです。

まだ足りない部分はたくさんあるでしょうが、大筋は作ったので
他の部分へのフラグすり合わせ作業も問題なくやれる状態に!
メインシナリオと住居別シナリオが(少しですが)絡む仕様にしているので、
この辺のフラグ管理と絡み具合をどうするか、
なかなか悩みどころなんですよ!

あとは学院寮イベントと「某恐い中年男性」の家のイベントを作ったら、
いよいよ公安委員会イベントに取りかかります。
ここまでだいぶ長かったー!
来年の4月までにあがるかなあ。最終ブラッシュアップ込みでGW?

あ、それとシステム調整もまだ少し行っています。

↑                        .
地味に今までの自ゲームになかった
「アイテム装備後の能力が表示される」機能!
性能を確かめるのに、いちいち付けて戦闘してみないと分からない、
というのは、こういう育成系ゲームだと致命的だったので、
改善しておきました。

まあ最悪、ゲームを公開してからオンラインアップデートするって手も
ないわけじゃないんですけどね!
でもちゃんと実装できるかなあ、オンラインアップデート。心配。


【今回、作業していて思ったこと】
考えてたのは、「ワクワクさせるにはどうすればいいか」ですよ!

下品な言い方すれば、要するに、プレイヤーさんの目の前に
ニンジンをぶら下げてがんばってもらうってことですよね。
ニンジンってのは、つまりゲーム的/精神的な報酬になるんでしょうけれど、
そのニンジンが欲しくてしょうがない状態のほうが、
ワクワク感というか、がんばり感がかきたてられます。

そう思わせるためのコツには、ここに超うまいニンジンがあるよ、って
教えてあげられるような、うまい情報提供方法をしたり、
プレイヤーさんのお腹がすいたタイミングでニンジンの香りを
パッと出せるような上手なタイミングを狙うことがあるのかもしれませんが、
実践しようとするとこれまた難しい!

ただそれでも、頭の隅に少しでもワクワクさせようと意識しながら
作業することだけでも、しっかりやっていきたいな、と思います。

年を取ってくると、あんまりワクワクしなくなってくるので、
以前よりますます「ワクワクさせる方法とは何か」について
考えさせられます。


【作業能率の向上】
最近教えてもらった「pomodoroテクニック」という
作業手法を試しています。
25分間は絶対に脇道に逸れないで作業し、終わったら5分休む、
4セットやったら30分休憩するという、基本はただそれだけなんですが、
一気に作業をやりすぎてすぐ疲れる人に対しても、
やる気がなくて、つい関係ない脇道に逸れてしまうような人に対しても、
どっちにも有効な面白い方法です。

こんなタイマーもありますよ。英語サイトですが、このページでは
上記の25+5分セットを1トマトと呼んでいるようです。
http://mytomatoes.com/
タイマーをスタートさせ、25分後に作業を終えると
「何の作業をしましたか?」と出るので、そこに内容を打ち込むと
どんな作業をしたかを蓄積して記憶してくれます。
30分あたりに仕事がどれだけできるかを把握しやすく、
先の見通しも立てやすいので、ちょっと使っていこうかなと思っています。
もしこれを使っても脇道に逸れてしまうほど調子が悪いなら
休めば良いわけで、その日の調子を確かめるのにも役立つと思います。


以下は気になった拍手コメントです。
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 2009-12-02 (水) web拍手 by FC2 カテゴリ: シル学
2009年12月


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